変奏曲
ショパンは何曲かの変奏曲を書きましたが、それぞれにエピソードがあります。 |
出版された4曲についてデータを纏めてみます。
|
華麗なる変奏曲 変ロ長調 作品12 この曲は「華麗なる変奏曲」と名付けられていますが、これは出版社が付けたものらしいです。 この曲の特徴は変奏番号が付けられていないことです。 4/4拍子の32小節の序奏に続いて6/8拍子の主題が始まります(譜例1)
。 この後に2重線で囲まれた4小節のリトルネロが付きます。
第2変奏はスタッカートを多用したsherzandoです。ここにはリトルネロは付きません。 第3変奏はLento のカンティレーナです。 装飾音が多く使われています。 最後に主題のメロディーを元にした自由な、華麗な展開があって終わります。 |
ドイツ民謡(スイスの少年)による変奏曲 ホ長調 この曲はショパンが16歳の時に書かれたもので、ユーゼフ・ソヴィンスキ将軍の妻、ソヴィンスカ夫人に献呈されています。 14小節の序奏の後主題が提示されます(譜例2)
。 これは4小節単位のABA形の単純な3部形式ですが、AとBA が繰り返されます。そして BAは重音で奏でられます。 4つの変奏が行われた後、フィナーレはワルツとなります。 |
パガニーニの思い出 イ長調 この曲は子守歌の場合と同様に変奏曲という表題は付けられていません。 16小説の主題の後で番号なしに4回変奏が繰り返され、その後で9小節のコーダが付いて終わります。 パガニーニの演奏に倣ってか、華麗なテクニカルな変奏です。
|
ヘクサメロンのための変奏曲 ホ長調 この曲が書かれたことについては次のようなエピソードがあります。 行進曲というイメージからほど遠い感じなのは、おそらくショパンのベルリーニへの挽歌だったのではかと想像します。 メロディーは単純に繰り返されますが、伴奏形は4つとも異なり、特に3番目はホ長調から嬰ト長調に突如転調します。 |